今回は株式投資における景気や相場全体の状況をチェックする、つまり言い換えれば相場観に関するお話をしていこうと思います。相場観とは個人十人十色、人の数だけ存在し、今相場の良し悪しを自身の経験則から推し量るものです。定義として抽象的であるため釈然としない方が多いでしょうが株式投資において根幹を担うと言っても過言ではない程に重要なファクターであるためここで大まかでいいので理解していきましょう。

 

株価指数を確認する

ニュースでもよく聞く「日経平均」「TOPIX」は株式市場全体の状況を把握するための株価指数です。株価指数のトレンドも個別銘柄と同様に、チャートを使って探ることができます。

 

相場全体の流れに個別株も影響を受ける

ここまでは個別株の選び方やチャートの読み方について解説してきましたが、この章では、個別株の動きに影響を与えるさまざまな要因について解説していきます。まずは相場全体の動きです。個別株の値動きは、あくまでも個別株ごとの事業内容や業績などによって株価が動きますが、全体相場の動きにもある程度影響を受けます全体相場が上昇トレンドの時には、多少質が劣る株も上がりやすくなりますし、全体相場が下降トレンドの時には、どんな良い株でも影響を受けて下落してしまうこともあります。ですから、取引するのは個別銘柄でも、全体相場の動きにもある程度注意を払っていくのがいいでしょう。相場全体の状況を把握するための株価指数にはいくつもありますが、主に次のようなものが注目されます。これらは日本の指数ですが、NYダウ、上海総合指数など、海外の株価指数も点検し、世界全体の相場の流れを観察するようにしましょう。

 

日経平均株価

日本を代表する株価指数として世界で利用されています。日経新聞社が計算·公表しています。東京証券取引所第一部に上場する 225銘柄を選定し、その株価を使って算出するため、日経225 ともいわれます。225 銘柄は定期的に入れ替えられ、新規採用銘柄の株価は上昇する傾向日経平均の値動きは輸出関連·ハイテクなど、値が株の値動きに影響されやすいという特徴があります。

 

東証株価指数(TOPIX)

日経平均と並んで普及している株価指数。東京証券取引所が計算·公表しています。日経平均と違い、東証市場第一部に上場している全ての日本企業を対象としています。時価総額の大きい大手銀行株や内需関連株の値動きに影響されやすいのが特徴です。

 

日経ジャスダック平均株価

特定の株を除くジャスダック上場全銘柄を対象に日経新聞社が公表しています。新興市場の動向を知るために欠かせない指標です。

 

株価指数のチャートを見る

株価指数をチャートに表示してみることで、今後の市場動向を知ることもできます。13週移動平均線と26 週移動平均線と株価の動きを見ると、 大まかなトレンドの動きがわかります。横ばい状態になっているときに株価が移動平均たとえば、移動平均線が線を上に突き抜けると、「トレンドが上向き始めた」と判断することができるのです。

 

景気サイクルと株価

売買や取引など経済全般の活性度合いを示す言葉が「景気」です。景気には3~5年のサイクルがある。景気の波を捉えて株式投資に生かしましょう。

 

景気は平均3.5年で1サイクル

景気には「景気拡大→景気の山→景気後退→景気の谷」というサイクルがあります。過去のデータから、景気拡大期は平均2~3年、景気後退期は平均1~2年で、3.5~4年ほどで一巡することがわかっています。平均3.5年で繰り返す短期的な景気の波を「チキンサイクル」ともいいます。また短期的なサイクルのほかに、約10年周期で発生する中期サイクル、約50年の周期で発生する超長期サイクルがあることも知られています。株価は3.5年のチキンサイクルとおおむね連動しながら、上昇トレンド、下降トレンドのサイクルを繰り返しています。日経平均株価などの代表的な株価指数を見れば、景気サイクルを知ることができます。ただし、株価は平均半年ほど景気に先行して動く習性があります。投資家は景気サイクルを意識しつつ、その変化の兆しを探る努力をしなければなりません。特に景気と株価の動きが逆行する時期には要注意です。

図解:景気と株価のイメージ

 

いかがでしたでしょうか。投資の中でも最もポピュラーな株式投資を学ぶことで、自身の金融リテラシーを大いに高めつつ、資産形成に繋げることができます。資産運用に興味のある方は少額からでもいいので、一歩ずつ無理のない範囲でチャレンジしてみてはいかがでしょうか。