株式投資をするなら学んでおきたい、「順張り」と「逆張り」

株式投資をするなら学んでおきたい、「順張り」と「逆張り」

順張りと逆張り

株を買うタイミングには「順張り」「逆張り」の2種類があります。個人投資家は「逆張り」を選びがちですが、実は「順張り」のほうが投資しやすいといえます。

株を買うタイミングには2種類ある

以下の2つのチャートの例を参考に考えてみましょう。

図解1:上昇トレンド

図解2:下降トレンド

図解1のチャートでは、株価は右肩上がりを描いていることがわかります。このように株価が上昇している図解1の買いポイント(上昇トレンドにある)ときに株を買うことを「順張り」といいます。

反対に図解2のチャートでは株価は下落しています。このように株価が下落している(下降トレンドにある)ときに図解2の買いポイントで株を買うことを「逆張り」といいます。

順張りの背景には、「このまま上昇トレンドを描くだろう」という投資家の心理があり、逆張りの背景には「だいぶ下げたからそろそろ反転しそうだ」という心理があります。一般的に、個人投資家は逆張りを好み、機関投資家などのプロは順張りを好むといわれています。

順張りと逆張り、どちらがいいか

では順張りと逆張り、どちらを選ぶべきでしょうか。個人の好き嫌いの問題でもあるので、正解のないテーマではありますが、「予測からはずれたときのリカバリーのしやすさ」では、順張りに歩があるようです。

たとえば順張りの場合、「このまましばらく上昇トレンドでいくだろう」と予測して株を買うので、買った後に株価の上昇がストップしてしまったり、乱高下を繰り返して上昇トレンドが乱れてしまったりしたら、「予測がはずれた」ということでいったん売却し、仕切り直すという判断ができます。

これが逆張りの場合、「ここらへんが底だ。反転するだろう」と予測して買います。買ったあと、さらに大きく下がっても、「さらに下がったけど、いい加減に反転するだろう」と従来の予測を継続することになり、じっと我慢するしかありません。そして結局ずるずると株価が下がり、損失を広げていくことにもなりかねません。

図解で示したチャートは常にトレンドにそった挙動を示していますが、もちろんこれは仮定にすぎません。実際の相場ではイレギュラーが常につきまとってきます。

ただ、下降トレンドの銘柄を調べると、その背景には「業績が悪化している」などの理由があることが多く、そうした背景も考えず「もうすぐ反転するだろう」との安易な予測だけで逆張りすることは、とてもリスクが高いといえるでしょう。

上昇している理由を考える

上昇トレンドにある株は、背景に何らかの理由があるはずです。その理由を考えてみる必要があります。

【上昇トレンドの背景】

好調なビジネス

好業績

割安さ

この3つがそろった企業の株価は、上昇トレンドになりやすいといえます。また逆に、こうしたしっかりとした理由があって上昇トレンドを描ている株なら、トレンドが継続しやすいと考えることができます。

一方、好業績や割安といった理由がないのに上昇している銘柄には注意が必要です。人気が人気を呼び、マネーゲーム化して上昇しているだけだったら、いつ反落してもおかしくないからです。

中長期的に上昇しやすい銘柄の条件 

「業績がよい」「PER が低い」「チャートの形がよい」銘柄を探し出すことができれば、中長期的な上昇が期待でき、大きな利益を上げられます。

3つの条件がそろった価値ある株を探す

中長期的に上昇しやすい銘柄の条件としては、「業績がよく」「PER が低く」「チャートの形がよい」の3点が挙げられます。こうした条件がそろった価値ある銘柄を発見することこそ株式投資の醍醐味といえます。

それぞれの条件について解説していきます。

業績がよい

売上高や株価上昇のためには重要なポイントです。

業績の好調さは、利益が順調に拡大し、それが継続していれば、株価の上昇トレンドも継続していくと考えられます。

業績に関する情報は、企業のウェブサイトのIR (投資家向け情報)、コーナー、証券会社のウェブサイト、会社四季報、日経新聞の決算欄などで確認できます。

また、比較的短期間の投資を行う場合には、業績の順調な推移に加え、業績の「上ブレ」を重視します。多くの企業は、次の期の業績予想を公表しています(公表していない企業もあります)。この予想数値と実際の数値に大きな差異が生じた場合、業績予想の修正を発表します。 このとき、予想数値を高く変更することを「上方修正」といいます。

上方修正があるということは、業績好調の証しです。これまで売上や利益が堅調に伸びていたところに、さらに上方修正が発表されると、株価が一気に上昇することがよくあります。

図解:上方修正がされると株価が一気に上昇する

PER が低い

PER(株価収益率)とは、業績から見て株価が割安なのか割高な株式かを判断する指標です。「現在の株価÷ 1株当たり純利益」で算出します。

たとえば、株価が1000 円、1株益が80円の銘柄があったとします。

1000 ÷ 80 = 12.5

その企業のPER は12.5 となり、現在、予想1株益の12.5 倍の水準まで買われているということを意味します。この数値を、全体平均の PER や同業他社の PER と比較して、低ければ「割安」と考えることができます。なおPER は、当期の予想純利益で計算した予想PER を使うのが一般的です。

ちなみに、PERは15倍程度が標準的な水準です 。

図解:日本企業のP E Rは15倍程度が妥当

チャートの形がよい

チャートの形も重要なチェックポイントです。では、どんなチャートの形が株を買うのにベストなタイミングといえるのでしょうか。ある株のほうがより、上昇トレンドに下降トレンドにある株の方がいいことは前述しました。

ただ、上昇トレンドのど真ん中で買うよりも、上昇し始めた最初のころに買ったほうがより大きな利益が得られます。ポイントは、株価が大きく下がったあと、下げ止まり、方向感が定まらないまま小幅な値動きを繰り返す「もみ合い(横ばい)」状態がしばらく続いているときです。

そこからぴょんと跳ね上がる「もみ合いからの上放れ」は、株価上昇の絶好のサインとして知られ、多くの投資家も注目しています。自分がチェックしている好業績·割安銘柄でこの形になったら、「買い」のサインではないかと注目してみましょう。

また、長期的には上昇トレンドを続けている株でも、短期的には上昇と下落を繰り返して動いています。その際の短期的な下落を「押し目」といいます。長期上昇トレンドのなかで発生した押し目もまた、株を買うのに適したタイミングです。

図解:買いポイントはもみ合いからの上放れ

いかがでしたでしょうか。投資の中でも最もポピュラーな株式投資を学ぶことで、自身の金融リテラシーを大いに高めつつ、資産形成に繋げることができます。資産運用に興味のある方は少額からでもいいので、一歩ずつ無理のない範囲でチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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