株式投資における分析に必要な情報とその情報の扱い方

株式投資における分析に必要な情報とその情報の扱い方

業績好調の背景、強さの秘密や仕組み、今後の展望など、企業を知るために必要な情報はさまざまなところに転がっています。しかし、その情報に隠されたリソースを見抜けなければそしてその情報をさらに扱えなければ情報はただの字列に過ぎません。では、情報の一体どの部分に注目し活用すれば良いのでしょうか。

身の回りやメディアに目を光らせる

投資対象は身近なほうがいいとは説明しましたが、具体的にどんなところから、投資のヒントとなるような情報を集めればいいのでしょうか。まず、日常生活のなかで身の回りで流行している商品、人気があるサービスなどに気を配ることが大事でしょう。そして気になる商品を見つけたら、実際に買ってみたり、あるいは知っている人に評判を聞いてみたりするといいでしょう。「ガイアの夜明け』『未来世紀ジパング』などテレビの経済番組も忘れ。ずにチェックすることを推奨します。まだ世間には知られていない企業の面白い取り組みを紹介していることがあり、とても参考になると言えます。日経新聞や経済誌·マネー雑誌にも、記者が現場で稼いだ生の情報が載っているので、できるだけ目を通すようにしましょう。

気になる企業は一度調べてみる

さまざまな情報源に触れるなかで、「この会社は伸びるかもしれない」「この商品は面白そうだ」と感じたら、すかさず四季報で業績を調べるクセをつけます。業績や業務内容に将来性を感じたらチェックリストのなかに入れて、さらに詳しく調べていきます。ごく最近のニュースを知りたい場合は、グーグルニュースで企業名を入力して記事検索してみましょう。半年や1年といった以前の記事を検索したい場合は、日経テレコン 21 が役立ちます。日経テレコン 21は有料サービスですが、楽天証券や丸三証券など一部の証券会社では口座を開設すれば無料で使用できます。さらに情報を集めたい場合、企業のホームページをチェックします。特にIR ページには「決算短信」「事業報告書」などの財務情報はもちろん、「中期経営計画」に関する資料、会社説明会の動画、毎月の営業成績など投資に参考になる情報が多く掲載されています。会社によっては個人投資家向け説明会を開催し、経営者自ら投資家に説明する機会を設けている場合もあります。開催状況を確認してみるといいでしょう。いろいろな情報を確認したうえでさらにわからないことがあった場合、会社のIR 担当窓口に直接電話をしてみてもいいでしょう。電話に出た担当者が丁寧に対応してくれるかどうかも、投資の判断材料になります。

図解:企業を知るための参考資料

 

 

 

会社四季報の情報源から銘柄をピックアップする

 

 

3600 社以上ある上場企業のなかから投資する銘柄を探すには、どすればいいのでしょうか。まずは基本として、会社四季報の業績欄をチエックして選別する方法を学びましょう。

 

銘柄選びの手順

銘柄選びの手順投資スタンスを決めて、定性分析の方法を知ったところで、ここからは実際に投資をする銘柄の探し方について解説していきます。まずは会社四季報を起点に銘柄を選別する方法です。会社四季報は年に4回発行されます。定期購読をしておき、四季報が手元に届くとすぐに全ページをチェックし、キラリと光る大化け株を探すという熱心な四季報ファンもたくさんいます。みなさんも是非四季報を購入し、銘柄探しをしてみましょう。

①業績は順調

かまず業績欄で、売上高と経常利益(または営業利益)の2つの数字について、数年間の推移をチェックします。直近予想期を含め、3期連続増収増益であることが望ましいでしょう。さらに、「前期から今期」より「今期から来期」の数字の増え方がより大きくなっているようだと、加速的に成長している企業だとわかります。今期や来期の予想は、会社予想ではなく四季報の予想値で見ます。期の途中でたとえ業績修正が見込まれても、それを公表しない企業も多いからです。

②自己資本比率は低すぎないか?

有利子負債は多すぎないか?時価総額は?自己資本比率は高いほど安全。40%以上であることが望ましいでしょう。有利子負債(借金の額)はゼロに近いほど安心です。時価総額は数百億円以下の小型株のほうが、四季報による銘柄選びには適していると思われます。

③PERはどうか

四季報発行直前の株価から算出した PER は「株価チャート·株価指標」の欄にあります。15倍程度を一つの基準に、できるだけ割安な銘柄を選ぶようにします。ただし PER は株価により変動します。直近の株価から算出した PERを知りたい場合は、証券会社のサイトでチェックします。

④業務内容、コメント

業務内容やコメントで、その企業の概要を掴みます。個人的に興味がある業種、自分の知識が生かせそうな業種には注目しましょう。

以上のポイントで四季報のページをパラパラとめくりながら、投資候補となりそうな銘柄をピックアップしていきます。1ページ目から順に全企業をチェックしてもいいのですが、慣れないうちは大変なので、興味のありそうな業種に絞って見ていくのもいいでしょう。

 

ピックアップした銘柄をさらに深掘り

このようにしてチェックしていくと、多くの銘柄がピックアップできます。あまり多いと混乱するので、なかでも業績や業務内容が良さそうな 30~ 50 程度の銘柄に絞ったほうがいいかもしれません。次に、証券会社のサイトなどで、直近の株価とPER·チャートをチェックします。また、業務内容をより詳しく理解するために、会社のホームページなどを確認し、定性分析します。定量的·定性的な分析の結果、「業績好調·割安·チャートの形のよさ」が判断できたら、投資候補銘柄としてストックします。 証券会社のサイトや、Yahool ファイナンスなどのポートフォリオに登録しておけばいいでしょう。あとは株を購入するタイミングを待つだけです。

図解:掘り出した銘柄についても調べる

 

いかがでしたでしょうか。投資の中でも最もポピュラーな株式投資を学ぶことで、自身の金融リテラシーを大いに高めつつ、資産形成に繋げることができます。資産運用に興味のある方は少額からでもいいので、一歩ずつ無理のない範囲でチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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