「買い」からだけでなく「売り」からも注文できるのが信用取引となります。決済の際に反対売買だけでなく「現引き」「現渡し」という方法もあるので覚えておくと便利になります。

信用取引の注文方法・決済方法

信用取引を始めるには

さて、実際に信用取引を始めるには、口座を開設している証券会社で信用取引口座の開設を申し込まなければなりません。「信用取引口座開設基準」や「信用取引ルール」などの書類を請求し、ルールをよく確認し、申し込みましょう。申し込んだ後、証券会社にて審査が行われます。現物取引の経験年数がある程度ないと審査を通らないことがあります。審査に通過すると信用口座が開設され、取引ができるようになります。

信用取引の注文方法

信用新規注文

信用取引の注文の仕方は、目当ての銘柄の注文画面を表示します。買いから入る場合は「信用新規買い」、売りから入る場合は「信用新規売り」を選択。注文入力画面で、株数、価格、条件(指し値、成り行きなど)、期間を選択します。また制度信用銘柄については、制度信用·無期限信用のどちらで取引を行うか選択できます。選択したら、注文を確認し、注文確認画面で注文を確定させます。

信用返済注文

信用取引の決済方法の基本は、「反対売買」です。つまり、信用買いをした株を売却する(=返済売り)、もしくは信用売りをした株を買い戻す(=返済買い〉取引を行います。証券会社の画面上では、現在未決済の信用建玉が一覧になって表示されており、その横に「返済」などの文字が表示されます。これをクリックします。返済注文画面で、注文株数(建玉が複数ある場合、一部だけ返済することができる)と条件、期間を選択し、注文します。

買い建玉を現物株式に交換する「現引き」

反対売買以外にも決済する方法があります。その一つ「現引き」は、信用取引で買った株式を返済売りするのではなく、買付時の代金を支払って、現物株式に交換するという決済注文です。現引きはたとえば、「現金があまりないときに買っておいた信用建玉を、現金ができたときに現物株式にしたい」「信用買い建てしていた銘柄の決算期が近づき、配当·株主優待が欲しいので現物株式にしたい」というときに活用できます。

図解: 買い建玉を現物株式に交換する「現引き」

現物株式で売り建玉を返済する「現渡し」

「現渡し」は、信用取引で売った株式を返済買いするのではなく、自分が保有している同じ銘柄·同じ株数の現物株式で返済し、当初信用取引で売りつけた代金を受け取ると言う決済注文です。自分が同じ銘柄・同じ株数を原物株式を保有している時にできる注文方法です。

図解:現物株式で売り建て玉を返済する「現渡し」

例えば株式優待目当てで現物株式を保有しており、決済日が近づくてきたとします。株式優待は欲しいものの、権利落ち日になると、大幅に株価が下落する恐れがあります。そんな時に現物株式と同じ銘柄、同じ数量を信用取引で売り建てて権利落ち日に買い戻せば、株価下落による損失を回避しながら、株式優待だけを手にすることができます。

いかがでしたでしょうか。投資の中でも最もポピュラーな株式投資を学ぶことで、自身の金融リテラシーを大いに高めつつ、資産形成に繋げることができます。資産運用に興味のある方は少額からでもいいので、一歩ずつ無理のない範囲でチャレンジしてみてはいかがでしょうか。