早く知っているだけ得をする。法制度も利用した資産運用の1つ、低解約返戻型終身保険を学ぶ。
生命保険、入ってますか?
社会人になったら、生命保険に入ったほうがお得。 ただ、どの生命保険に入ってもいいという訳ではない。
生命保険のメリット
生命保険(死亡保険)とは、死亡時に、支払った額より多くのお金が支払われるもの。 よって自分が死んでも困る人がいないなら入らなくてよいと思うかもしれない。 だが、以下の2点により、投資先ともなる。
・解約したときに、投資額より多く戻ってくる
・毎年、生命保険料控除がある。
※保険商品によっては病気や怪我のときにお金が支払われるが、それは”医療保険”にあたる。
生命保険とは? [生命保険] All About
http://allabout.co.jp/gm/gc/10186/

投資目的なら貯蓄型! ~支払いから見た、生命保険の種類~
生命保険(死亡保険)とは、2つに分けられる。
・掛け捨て 月々支払うのみ。解約しても何も返ってこないもの。
・貯蓄型 月々支払って、解約時にある程度の額が戻ってくもの。学資保険もこれ。
※解約時に返ってくるお金を「解約返戻金」という。
貯蓄型の生命保険 [生命保険] All About
http://allabout.co.jp/gm/gc/39952/
貯蓄するなら低解約返戻型終身保険!
「低解約返戻型終身保険」とは、支払いが終わるまでは解約返戻金が少ない保険。今日の貯蓄型の代表格。 支払期間は契約時~定年(60歳など)。 支払中の解約返戻金は、それまで支払った額の70%程度。 だが支払い終わると、解約返戻金が支払総額の110%前後に跳ね上がり、その後も解約しないと利率が増えていく。 これが資産運用となる。
生命保険の解約返戻金って何?いくら戻る? [生命保険] All About
http://allabout.co.jp/gm/gc/11428/
生命保険料控除で毎年お金が戻ってくる!
年間保険支払額の1/2が所得税の対象から控除される。最大支払額は8万円。 また、住民税も最大支払額5.6万円(1/2控除)。 例えば、所得税10%の人が保険に年間8万円支払っている場合。
控除額は80,000 /2 = 40,000円。 還付額は40,000 * 0.1 = 4,000円。 住民税の還付額は28,000 * 0.1 = 2,800円。 つまり年間6,800円お得。(年利換算8.5%) ちなみに、個人年金にも同じ控除制度がある。最大支払額は8万円。
お得度を試算してみる
30歳、年収500万(所得税20%)。 オリックス生命の「RISE」を400万円/60歳払済で加入した場合。
・支払い 年払指定で、年に87,976円支払い。 60歳までに総額2,639,280円支払い。
・返戻、還付 60歳での解約返戻金3,085,040 円 (払戻率 116.8 %) 所得税の還付 8,000円 x 30年 = 240,000円。 住民税の還付 2,800円 x 30年 = 84,000円。
積立預金との比較
同じ投資金額とすると、 年額87,976円 = 月7,332円 金利0.33%で30年の場合、2,774,196円となるので、 134,916円(5.11%)増。 ちなみに低解約返戻型終身保険と同等にするには年利1.7%が必要。 逆にいうと低解約返戻型終身保険+生命保険料控除は、年利1.7%の積み立て定期と同等。
定期預金の金利の比較 2015年夏のランキング1位
http://www.woman110.com/200807/
積立かんたんシミュレーション | 投信積立 | 楽天証券
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/saving/simulation/
リスク
・保険会社が倒産する可能性 倒産しても法律で守られるため0にはならないが、満額返ってこないことがある。 保険会社の健全性は「ソルベンシー・マージン比率」が指標となる。400%は欲しい。
・物価上昇の可能性 今の換算では松屋の380円牛めしが1946杯食べられる。が、もし60歳になったときの松屋の牛めしの値段が3800円になっていたら、194杯しか食べられない。 ただこれは何の投資にしても同様にリスクとなるし、逆にタンス預金のほうがリスクとなる。生命保険控除は毎年還付されるので、物価上昇リスクは低め。
・新たな投資先出現の可能性 もっとお得な投資先が現れても、70%しか返ってこないため解約しづらい。。 ただ年利1.7%となるとリスクがないと難しいだろう。 ・法改正の可能性 所得控除がなくなるかもしれない。