企業のファンダメンタルズ分析において欠かすことのできない情報源が「会社四季報」です。今回は四季報について前半編として説明いたします。

会社四季報は投資家のバイブル「会社四季報」は、企業の四半期決算のシーズンに合わせて、3月。月-9月·12月の年4回、発売されています。発売日は多少前後するものの、15日頃になります。四季報には多くの情報が載っていますが、基本を押さえれば難しいものではありません。

コード順に掲載企業が並んでいる

日本の証券取引所に上場する企業には、トヨタ自動車 (7203)、 ヤフー(4689)のように、4ヶタの銘柄コードが付与されています。銘柄コードはある程度業種別に特定の番号帯が割り振られています。しかし、上場企業が増加したことでコード番号が不足したため、小型株には業種に関係なく2000~ 4000 番台が割り当てられていることがあります。四季報では、下図のように掲載企業を社名順ではなく銘柄コード順に並べています。

図解:銘柄コードと業種分類

銘柄コード欄には証券コードや社名のほかに、決算期や設立年·上場年、特色などが書かれています。【連結(または単独)事業】とあるのは、その会社の事業構成で、連結事業とはグループ会社も含めて一つの会社と見なすという意味です。多くの企業は連結ですが、子会社を持たない企業では単独となっています。【連結(単独)事業】の後に続くのは、部門別売上高構成比です。海外で事業を展開している企業の場合、【海外】として海外売上比率も記載されています。

最近のトピックスや業績見通し

四季報編集部が独自に取材した各社の状況をまとめています。2つの段落で構成され、主に今期·来期の業績または見通しや最近のトピックスや中期的な展望を載せています。本文記事の冒頭には、【増益】【連続増益】【停滞】【横ばい圏】【赤字続く】といったかたちで、一言で企業の状況を表す見出しが使われています。

四季報チェックポイント1 :証券取引所 基礎知識

株式を流通させる場所が証券取引所(市場)です。日本の最も大きな取引所は東京証券取引所で、株主数や時価総額などに応じて、一部・二部に分かれています。また、新興企業向けの市場としてマザーズがあります。 ジャスダックも新興企業向け市場ですが、 こちらは大阪証券取引所が運営しています。投資家は、証券会社を通して各市場に上場している株を売買します。東証や大証、ジャスダックに上場している銘柄は、どの証券会社でも取り扱っていますが、名証·札証·福証·アンビシャス·Q-board の銘柄については取り扱っていない場合もあります。

図解:上場市場の種類と四季報での表記業績を知る上での損益計算書で用いられる重要語句

・売上高:営業上の収入

・営業利益:売上高から売上原価や販売費用、一般管理費などを引いた金額のこと。本業で稼いだ利益を表す。

・経常利益:営業利益に営業外利益(受取利息、受取配当金など)を加え、営業外費用(支払利息など)を差し引いた金額のこと。企業活動全体の収益性を示す指標といえる。

・純利益:税引き前利益から法人税などを引いた後の利益のこと。純益、当期利益、最終利益ともいう。

・1株益:1株当たりの純利益のこと。純利益を発行済み株式数で割って求める。

・1株配:1株当たりの年間の配当金額。

・会:会社発表の業績予想数字

・連:連結決算

・単:単独決算

・中:第2四半期決算(中間決算)

・四:第1·第3四半期決算

四季報チェックポイント2:業績欄の見方

業績欄では、売上高や経常利益が前期·今期·来期と拡大傾向で推移しているかをチェックします。新年度予想値が出ているかどうかにも注目します。本決算を終えた次の四季報には、新しい年度の予想値が加わります。新年度の予想値は注目度を集めるため、サプライズの要因にもなります。

四季報チェックポイント3:年間配当額

配当の回数は、多くの企業で年1回、もしくは2回で、まれに年4回(四半期配当)を行っている企業もあります。配当及び業績欄には、年間の合計配当金額だけが記載されていますが、その右側の配当欄には中間期や四半期の配当金額も記載されています。「特」は特別配当、「記」は記念配記当を示します。業績が特に好調だったときや、「創立○周年」などを記念して実施される配当です。「今回は夫施しましたが今後実施するかどうかわからない一時的な配当ですよ」という意味合いが込められています。「予想配当利回り」は、1株当たりの年間配当金を現在の株価で割数値。最初に迎える決算期の予想配当額を対象に算出されています。

いかがでしたでしょうか。投資の中でも最もポピュラーな株式投資を学ぶことで、自身の金融リテラシーを大いに高めつつ、資産形成に繋げることができます。資産運用に興味のある方は少額からでもいいので、一歩ずつ無理のない範囲でチャレンジしてみてはいかがでしょうか。