注目度が高まる再生医療ベンチャー企業まとめ

注目度が高まる再生医療ベンチャー企業まとめ

欧州医薬ベンチャーキャピタルにDBJが出資へ

日本政策投資銀行は革新性の高い医薬品の開発を支援する欧州VCに出資を行うことを決めました。金額は最大で800万ユーロ(約10億円)となる予定で、政20%程度の運用利回りを想定しているとのことです。

こうしたニュースの背景からも国際的にメディカル分野における注目度が高まっていることを伺うことができます。今回はその中でも特に非常に新興産業としてインパクトが大きい「再生医療ベンチャー」をテーマに有力企業とその取り組みピックアップしたいと思います。

国内の再生医療ベンチャー6選

SCAD社

同社は新薬のスクリーニングや創薬安全性アッセイ用ヒトiPS細胞由来ヒト心筋様組織を開発しています。

当社は京都大学物質‐細胞統合システム拠点(iCeMS)で取り組まれてきた研究の成果を実用化することを目的として、2014年5月に設立されました。多能性幹細胞や万能細胞と呼ばれ、身体の様々な臓器組織の細胞に分化(変化)する能力を持つES細胞やiPS細胞を起点とする研究は、医療や創薬産業といった社会システムの中に組み込まれ、実用化されることで、多くの方がその研究成果を享受することができます。(中略)

さらには、実用化の為に独自に開発したオンリーワン技術や社外組織との共同開発、連携、支援をもとに、新たな細胞製品や新たな創薬評価系の開発と事業化も進めており、「幹細胞が生み出す新たな社会」の実現へ向けて、継続して研究成果の社会還元を進めて参ります。

Myoridge社

同社はiPS細胞由来心筋細胞の開発、細胞解析ソフトウェアの提供、細胞加工の受託、分化誘導受託(疾患研究用としてのゲノム編集によるカスタムモデルiPS細胞の受託)を展開しています。

世界初!国際特許取得済み・独自プロテインフリー分化誘導法

あらゆる分野においてiPS細胞由来心筋細胞の需要は年々高まっていますが、成熟度や薬剤応答性など、様々な問題がiPS細胞由来心筋細胞の実用化やそれに向けた研究を阻んでいます。京都大学で開発されたプロテインフリー法はそれらの問題を解決できる技術となっていると考えます。

 

高い成熟度・高純度の心筋細胞
また、成熟した心筋細胞を作製することに成功しており、独自の三次元大量培養技術により性質の安定した高純度の心筋細胞を生産することが可能です。

動画は弊社で作製した、約1cmのiPS細胞由来心筋細胞シートです。このように肉眼で観察して、拍動しているのが分かります。拍動が観察しやすいようにフラスコ内で浮遊させています。

METCELA社

同社は再生医療技術を用いて、心不全における再生医療等製品を、可能な限り安価に提供することを目指しています。

「心不全」は心臓の機能が低下して十分な量の血液を送り出せなくなる心臓の状態を指し、依然として根本的な治療法が存在しません。そのため、低下した心機能を大きく回復させる治療法や、リスクの高い心移植を代替する治療法の開発が急がれています。一方、高齢化や生活習慣病の増加に伴い、心不全患者は世界的に増加しており、「心不全パンデミック」と呼ばれる発症数・患者数の増加と医療費の増大が予想されています。

メトセラのミッションは、この心不全向けの新しい再生医療等製品を、出来るだけ安価に提供することです。これにより、これまでの治療法では十分な治療効果を得ることが難しかった患者様に対して新たな治療手段を提供するとともに、医療経済や社会保障負担の軽減という観点でも役割を果たすことを目指しています。

近年の研究を通じて、同じ臓器の中に様々な種類の線維芽細胞があること、その中でも機能的な心組織の作製や、心不全の治療に特に適した線維芽細胞群(VCAM-1-positive Cardiac Fibroblast, “VCF”)が存在することを明らかにしました。VCFは培養が非常に容易でありながら、心筋細胞の増殖や移動を促進し、強い心組織の構築を促す力があることが分かっており、ラット・ブタ試験では高い心不全の治療効果を確認しています。メトセラは2017年11月にこの技術について特許を取得しており(特許第6241893号)、このVCFを活用し、患者様本人の細胞を用いた新しい再生医療等製品の提供を目指しています。

CYFUSE社

同社は再生医療技術を用いて、臓器や組織など大型の組織を作製する方法を開発したり、病気やケガで機能不全になった組織・臓器等を再生させ、従来の手術や治療法では満たされることのなかったニーズに応えることに取り組む会社です。

これまで不可能とされていた病気やケガからの回復に道をひらく新たな医療を実現するために。サイフューズは独自の組織再生技術で再生・移植医療や新薬開発に寄与し、世界中の患者さま一人ひとりの願いにこたえていきたいと考えます。

バイオロジーとエンジニアリング、異なる領域における最新知見やテクノロジーを巧みに融合して生み出されたサイフューズの革新的技術。このオンリーワンのプラットフォーム技術が研究や臨床の医療現場で様々に活用され、その飛躍的な進歩に貢献することで、サイフューズは新しい医療という「希望」の実現に取り組んでいます。

サンバイオ社

同社は、脳梗塞、外傷性脳損傷、加齢黄斑変性、網膜色素変性、パーキンソン病、脊髄損傷及びアルツハイマー病等、既存の医療・医薬品では対処できない中枢神経系領域の疾患を対象に、再生細胞薬を開発している会社です。

2001年、バイオ医薬品開発のメッカである米国サンフランシスコ・ベイエリア(シリコンバレー)で創業した弊社は、創業以来一貫して再生細胞薬による脳の再生に取り組み、グローバルな医薬品の世界では常識とされる世界市場を見据えた事業展開を当初より行って参りました。

そして2014年、ついに弊社の再生細胞薬のヒトでの安全性・有効性が、これまで全く治療薬の無かった慢性期脳梗塞という疾患で米国FDA(食品医薬品局)規制下のフェーズⅠ/Ⅱa治験にて確認されました。

同じく2014年、日本では改正薬事法と、いわゆる再生医療新法が施行され、世界で最も早い再生医療製品の承認が取得可能な事業環境が整いました。

次世代のバイオ医薬品である再生細胞薬という全く新しい分野を創出し、グローバルリーダーを目指す弊社は、日本市場での展開も視野にこの変化を絶好のチャンスと捉え、2015年4月には東京証券取引所マザーズ市場への上場を果たすとともに、日本での開発に本格的に着手しました。

今後は、米国における開発力と日本の早期承認制度をフルに活用し、再生細胞薬のグローバルリーダーを目指し、成長を加速してゆく所存です。

リプロセル社

同社は再生医療技術を用いて、難病や疾患などの治療方法、研究試薬などを研究、開発を行う会社です。また創薬支援サービスなども提供しています。

再生医療は、病気やけがなどの様々な理由でダメージを受けた生体の機能を、体外で培養した細胞等を用いて修復する究極の医療です。従来有効な薬や治療法がなかった疾患に苦しむ患者様に対して、全く新しい治療法を提供する可能性が期待されています。

リプロセルは、幹細胞のエキスパートとして長年蓄積した技術とグローバルなネットワークを最大限に活用して、再生医療の実現を目指します。

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