知らないと恥ずかしい?金利の仕組み入門

知らないと恥ずかしい?金利の仕組み入門

元本に対する利息の率が金利

金融において、お金を生むしくみのひとつに「金利」があります。「金利」とは、お「金」を貸すことで得られる「利」益ということです。金利のことを「利子」や「利息」ということもあります。これは元本というお金の親が生んだお金=利益という「子息」の意味になります。

金利との違いは、金利が通常は0%という比率であらわすのに対して、利子や利息はx円という金額であらわすことです。つまり、元本に対する利息の比率が金利という関係になります。

そのため、金利のことを「利率」と呼ぶこともあります。文字どおり、利息の比率です。利息を計算する期間によって、年利・月利・日歩とありますが、とくにことわりなく金利と表示されている場合は、通常、年利であらわされています。ちなみに一般的に利子と利息は、借りた人が支払うのを利子、貸した人が受け取るのを利息と、使い分けます。

金利はお金の需要と供給のバランスで決まる

基本的(理論上)には、商品の値段などと同じく、金利も需要と供給の関係で決まります。つまり、お金を借りたい人が多くて、世の中にお金が足りないと金利は上がるわけです。反対に、お金が余っていて、お金を借りたい人が少ないと金利は下がります。その意味では、ここ20数年の日本では、お金の需要が少ない状態が続いているといえるでしょう。実務上では、金利は預貯金の種類や融資の契約などによって変わります。

金利は経済環境によって上下する

具体的な金利は預貯金の種類などで変わりますが、全体的な金利の水準は経済に大きな影響を与えます。

まずー般論として、経済の状態——景気がよいと金利の水準は上がるのが普通です。お金を借りてでも事業を拡大しようとする企業や、ローンを組んで家やクルマを購入する人が増えるからです。しかし、金利の水準が上がると、企業は資金を借りてまで事業を拡大しようとはしなくなります。家庭でもローンは敬遠されて、消費が減ることでしょう。

すなわち、景気は次第に冷え込むのです。こうして景気が悪化すると、金利は下がります。すると企業は資金を借りやすくなるので、徐々に設備投資などに積極的になります。家庭でも、ローンで家やクルマを購入する人が増えます。かくして設備投資や消費が増え、次第に景気がよくなるわけです。

このように金利の水準は、一般に景気の変動を抑える方向に働きます。こうした金利の水準と景気の関係を利用して、金利から景気を調整しようとするのが、日銀の「金融政策」です。

一方で、金利と景気の関係が基本的な動きばかりするとは限りません。たとえば、景気が悪化しているのにインフレが起きると、景気が悪くて下がるはずの金利が下がらず、逆に上がって景気をより悪化させることがあります。

これがスタグネーション(不況)とインフレーションを合わせて、「スタグフレーション」と呼ばれる現象です。
反対にデフレだと、金利が下がって景気がよくなるはずですが、金利がいくら下がってもー向に景気が回復しないこともあります。近年の日本がまさにこの状態で、長期にわたって低金利が続いているのはそのためだと言われています。

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