本日は情報通信領域から金融領域まで幅広いシステム開発実績を有する株式会社電縁の石原取締役と吉田様にブロックチェーン領域に対する新規事業の取り組みについてお伺いさせていただきました。

Q:電縁ではブロックチェーンに対して、どのような新規事業の取り組みをされているのでしょうか。

A:ブロックチェーン技術を活かした新規事業やプロジェクトの実証実験/導入のパッケージサービスや社内のブロックチェーンエンジニアの育成プログラム、その他ビジネスサイドの教育プログラムを展開しています。

Q:他社でも様々なブロックチェーンに関連したコンサルティングサービスや教育プログラムが用意されていますが、どのような点が特長となるのでしょうか。

A:コンサルティングサービスに関しては、弊社が過去に様々なブロックチェーン導入プロジェクトを経験し、ブロックチェーン領域におけるビジネス戦略からシステムに至るまで豊富な知見を持つことが挙げられます。またクライアントの担当者がどう取り組んでいいかわからないときに「電縁に聞けば、丸ごと解決してくれる」と感じていただけるようなソリューションを提供したいと考えています。

教育プログラムに関しては多様な講義内容を用意しており、コアなエンジニアからビジネスサイドの方まで幅広く満足していただける点と受講生のニーズや理解度に応じてカリキュラムが高い自由度でカスタマイズできるため無駄なく効率的/効果的に受講することが可能な点が挙げられます。

Q:これまでの電縁におけるブロックチェーン事業の事例についてお伺いさせてください。

A:大手損害保険会社における、損害額の算定を鑑定会社に委託する業務フローをブロックチェーン化するプロジェクトに取り組みました。これはイーサリアムベースのプライベートブロックチェーンで行っており、自社でノードを立てる仕組みで推進しました。

元々の課題として、当該業務はファックスやメール、電話で行われていたものの、書類コストや管理工数が膨大だったことが挙げられます。この課題を最適化するソリューションとしてブロックチェーンの導入を行いました。

また別の損害保険における事例では外航貨物の保険として、ブロックチェーンの導入に向けた実証実験を行いました。これは貿易貨物に損害が生じた場合に損害保険会社が請求の対応を行うのですが、課題としてはプレイヤーが国内外に多数いるため、これを簡略化させるニーズがありました。

出典:PRタイムス「ブロックチェーン技術を活用した損害鑑定業務の実証実験を開始」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000025857.html?fbclid=IwAR1CaxJ2B2W6yGtBIzrBtmzcO8-J-Y3Q7QjB9nJZudeDUMoyhaguDVknY2M

Q:これまでのプロジェクトにおいてブロックチェーン技術を導入したことによりどのような効果を得られたのでしょうか。

A:各クライアント企業においてはデータをより精密に、偽造できない形で管理できるようなりました。一言で言うと「データ管理の高度化」を実現したと言えるのですが、より具体的に言うと以下の効果が挙げられます。

・データにおけるあらゆる履歴を残すことが可能になった

・取り違えなど業務におけるミスを予防することができるようになった

・電子化による書類管理コストなどの削減が可能になった

・柔軟な業務推進/データ管理ができるようになった

・ステータス管理が精緻に行えるようになった

またこれまでの取り組みで、プライベートチェーンを用いればブロックチェーン導入も低コストで運用できることを証明しました。

Q:現状のブロックチェーン技術の導入におけるマクロ的な課題はどのようなことでしょうか。

A:世の中全体として、ビジネスサイドの議論が先行しすぎている一面があり、技術に関する正しい理解が進んでいないことやそもそもブロックチェーンエンジニアが少なすぎることが挙げられます。一般的にはビジネスとブロックチェーン技術を含むシステムを統合的に理解することの難しさも感じます。

Q:ブロックチェーン技術に関するプロジェクトはどのように行われるのでしょうか。

A:はじめのステップとして、企画の検証や課題の整理を行います。次に要件定義、設計を行ったあと、本格的なシステム導入に入ります。システム導入では開発および検証/ 評価を行い、実証実験としての結論をまとめます。

出典:株式会社電縁 ブロックチェーン事業実績資料より

 

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