UIの「決め手」〜ユーザビリティとは〜#2

UIの「決め手」〜ユーザビリティとは〜#2

UIの「決め手」〜ユーザビリティとは〜#1ではユーザビリティをどう明確化するかの考え方をの部分をメインに紹介していました。こちらの記事では、その考え方を踏まえ、明確化の手順を紹介します。

補足1:UXの観点からユーザビリティを見直す

「わかりやすさ」とともに、UXにおいて忘れてはならないのは「一貫性があること」です。画面UIごとにばらばらの印象を与えるようでは、ユーザーは心地よく安心して操作できません。

本来は、画面設計標準を参照してUIを作れば自然に実現できるような環境を構築すべきではありますか、ここはUIに特化した標準を用意し、かつ遵守することにより「わかりやすさ」と「一貫性」を高める必要があります。このことは複数の異なるデバイスに関しても考慮すべきです。

PCで操作し、続けてスマートフォンで操作した際にも、何の支障もなく継続できるようにしなければなりません。但し必要なのは「一貫性」であって、決して「同一性」ではありません。

補足2:ペルソナの再定義

よりシピアなペルソナを作り上げて、ユーザビリティを見直します。「シビア」というのは、コンシューマー向けシステムであれば、「満足すれば良いお客様になってもらえるが、その壁が高いユーザー」という意味であり、エンタープライズ系システムであれば、「該当機能を使い倒すくらいに使い込むへビーユーザー」という意味です。

本来は設計工程で行うべき作業ではありますが、「競争力の源泉」となりうるものを早い段階できちんと整理することは、重要かつ不可欠です。そして再定義したペルソナの視点で、ペーパープロトタイピングを行います。カスタマジャーニーマップも必要なら作成·修正します。

例えば、「アニメーションを効果的に追加する」とか、レスポンスを優先するために「一部ページの読み込みを少なくする」等の意見が出されることもあります。「ユーザビリティ要件の明確化」の手順

「ユーザビリティ要件の明確化」の具体的な手順は以下のとおりです。

Step 1 ペルソナの再定義

定義し作り上げたペルソナ像を見直します。エンタープライズ系システム、コンシューマー向けシステムを問わず「厳しい」ユーザー像を作り上げます。このペルソナは、改めてデータを元に、実際のユーザー像の思考·言動・行動を想定して作り上げていきます。

この場合のデータとは、エンタープライズ系システムであれば、部署·職位·能力(評価)等、コンシューマー向けシステムであれば、年齢層·性別·行動履歴等を指します。

Step 2 プロトタイプの見直し

ペーパープロトタイプをペルソナの視点で見直し、必要があれば修正します。また、必要と思われるデザインの追加も検討し、その内容をプロトタイプの横に書いておきます。

Step 3 画面遷移の見直し

上記のペーパープロトタイプを並び替えて画面遷移を再度見直し、改めて明確化していきます。

Step 4 ペルソナの視点からの見直し

ペルソナの視点から最低限抑えるベき事項は、忘れずにプロトタイプに反映していきます。また、留意すべき事項があるようなら書き出しておきます。

Step 5 プロトタイプ、画面遷移の確定

ユーザビリティ要件を反映したプロトタイプと画面遷移を確定します。

Step 6 非機能要件定義書の作成

このプロトタイプ等を含め、非機能要件定義書の一部としてまとめます。

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